「カフェを開業してみたいけど、経験がないし…」そんなふうに思っていませんか?
実は、未経験からカフェを始めた人もたくさんいて、しっかりと準備をすれば夢ではないんです。
この記事では、収入のリアルや開業資金、経営の勉強法までまるっと解説!
元カフェ店員の体験談や、リアルな失敗談も交えてお届けします。
経験なしでカフェ開業!まず最初に知っておくべきこと
未経験でもカフェを開業することは、決して夢物語ではありません。
実際に飲食業界とは無縁だった人が、おしゃれなカフェを立ち上げて成功する例も増えています。
とはいえ、いきなり店を出せばお客さんが来る……というわけではありません。
事前に知っておくべき現実や落とし穴もちゃんとあるんです。
僕が働いていたカフェでも、元営業マンのTさんが脱サラしてお店を開いたんですが、最初の3ヶ月は来店が1日3人なんてこともザラでした。
「SNSってすごいって聞いてたけど、投稿しても何も起きない…」って肩を落としてたのを覚えてます。
でも逆に言えば、準備次第で流れは変えられるということ。
そのためには、開業前に知っておくべき「5つのポイント」を押さえることが大事です。
未経験でも開業できる理由とは?
一番の理由は、「カフェ開業=資格がいらない」からです。
もちろん、保健所の営業許可は必要ですが、それさえ取れれば誰でもカフェオーナーになれます。
調理師免許も不要。必要なのは、情熱と準備と少しの現実感だけです。
実際、田村さんは飲食経験ゼロでしたが、独学でラテアートを学び、SNSで「映える」メニューをどんどん投稿。
半年後には、常連さんでいっぱいのカフェに育てていました。
開業前に準備しておきたい5つのこと
未経験者がつまずきやすいポイントを、先に潰しておくことが成功の鍵です。
最低でも次の5つは押さえておくべきです👇
- 開業資金の把握(あとで詳しく紹介します)
- 物件選びの基準(人通り・家賃・競合をよく見る)
- コンセプトの明確化(なんとなく、じゃ伝わらない)
- 最低限の経営知識(利益率、原価率など)
- SNS活用の練習(開店前からアカウントは育てる)
中でも「コンセプト」と「SNSの使い方」は、後で差が出ます。
Tさんも、カフェ名を「ミドリとヒカリ」に決めてから、店内のインテリアも照明も名前にちなんだ癒し空間に統一。
統一感のある世界観が、結果的に口コミにつながっていきました。
収入と経営の裏側!月収30万円のリアルとその壁
月収30万円。
この数字は、カフェ開業を目指す人が「最低限ほしい」と感じるラインではないでしょうか。
ですが現実は、開業初月からその金額に届く人はかなりレアです。
開業直後は「赤字じゃなければOK」くらいの気持ちでいないと、メンタルがやられてしまいます。
カフェオーナーとして働く中で見えてきたのは、「儲かる店には共通点がある」ということでした。
それを知っておくだけでも、数字との戦い方が変わります。
月収30万円は夢?現実?
まずは現実を直視しましょう。
神戸製菓専門学校の調査によると、カフェオーナーの年収の平均は200〜500万円。
つまり月収換算で16〜40万円程度。
この範囲を超えるには、相当な努力と工夫が必要です。
ちなみに、僕が勤務していたカフェではオーナーの山口さんが月に35万円程度の手取り。
でもその裏では、週6営業・12時間労働というハードモード。
趣味の時間はほぼゼロでした。
一方で、開業半年でInstagramのフォロワー1万人を突破したAさんは、月商80万円超え。
SNS経由の集客がうまくハマれば、未経験でも月収30万円の壁は越えられます。
成功しているカフェの収支モデルとは
カフェ経営の成功例を見ると、共通点がいくつかあります。
- 客単価は700〜1,000円前後
- 1日の来客数は30〜50人以上
- 家賃・光熱費を売上の20%以内に抑える
- 食材ロスを最小限に
- 固定費を上げすぎない
これらを守りながら、営業利益率10%以上を目指せれば、経営は安定します。
ただし、「数字が読めるようになる」までには、半年〜1年の試行錯誤は覚悟しておきましょう。
では次に、多くの人が気になる「開業に必要な資金」について見ていきます👇
カフェ開業に必要な資金とその内訳
「いくらあれば開業できるの?」
これは誰もが一番最初に気になるところですよね。
結論から言うと、最低300万円〜600万円が目安です。
でも内容によっては1,000万円超えることもあります。
僕が働いていたカフェは、テナント改装+設備投資だけで450万円。
思ってたよりお金がかかるって、オーナーの斉藤さんも青ざめてました。
初期費用はいくらかかる?
以下は、開業費用の大まかな内訳です👇
項目 | 金額の目安 |
---|---|
内装工事費 | 100〜300万円 |
厨房機器・設備 | 50〜150万円 |
初期仕入れ・備品 | 30〜50万円 |
物件取得費用(保証金など) | 50〜200万円 |
広告宣伝費 | 10〜30万円 |
その他(許可申請・開業届など) | 10万円前後 |
もちろん、中古物件・設備を使えばコストはグッと抑えられます。
でも衛生基準や機能性を考えると、多少の初期投資は必要です。
自己資金 vs 融資の現実
融資に頼る人も多いですが、実は審査はけっこうシビア。
日本政策金融公庫の創業融資が有名ですが、「返済計画が甘い」とバッサリ落とされることも。
僕が見てきた限り、自己資金が100〜200万円はほしいところです。
ある程度自力で貯めてから、残りを融資に頼るのが現実的です。
次は「どうやって経営の知識を身につけるか?」を紹介します👇
経営を学ぶ方法は?未経験者におすすめの勉強法
経営のことなんてわからない…そう思う方、多いはず。
でも安心してください。学べる方法は、ちゃんとあります。
むしろ「知識ゼロで突っ込んでくる方が怖い」です。
最初にちゃんと学んでおけば、経営の失敗リスクはグンと下がります。
専門学校・オンライン講座・本、それぞれの特徴
経営を学ぶ手段は主にこの3つ👇
- 専門学校・スクール
→基礎からしっかり学べて、実習も多い
→デメリットは学費と時間
- オンライン講座・動画学習
→自宅でスキマ時間に学べる
→無料〜数万円で始められる手軽さが魅力
- 書籍やブログ、note記事
→実体験ベースで学べる
→当たりハズレはあるがコスパ最強
カフェ開業を目指すなら、「数字の読み方」だけは必須科目です。
売上、原価、人件費、利益率……これらをざっくりでもいいので掴んでおきましょう。
SNS運用や集客スキルも重要!
経営を学ぶ上で、「SNS活用」はもはや必修レベル。
インスタやX(旧Twitter)を使って、開業前からファンを作る戦略が今のトレンドです。
Aさんは開業2ヶ月前からInstagramで「開業までの記録」を発信していました。
そのフォロワーが、オープン初日に20人以上来店したっていうから驚きです。
では最後に、「カフェの売上目安」と「利益の出し方」を紹介します👇
カフェの売上目安はどのくらい?利益を出すための考え方
売上の目安がわかると、逆算して「必要な来客数」や「客単価」も見えてきます。
利益を出すためには、売上を増やすよりも「ムダなコストを減らす」意識が重要です。
営業利益率の目安と目標
飲食店業界では、営業利益率10%あれば健全とされます。
つまり、月商50万円なら利益は5万円ほど。
ここから家賃やローン返済を引いたら……意外とカツカツです。
売上を上げるだけじゃダメで、「利益を残す」工夫が要ります。
売上を伸ばすための工夫と施策
安定した売上のあるカフェは、次のような施策をしていることが多いです👇
- リピーター施策(スタンプカード、LINE登録特典など)
- 写真映え重視のメニュー開発
- 季節限定イベントやフェアの開催
- Uber Eatsなどデリバリー対応
- スタッフ教育による接客レベルの向上
中でも「リピーター施策」は超重要です。
新規客を捕まえるより、リピーターにもう一杯飲んでもらう方がコストは安く済みます。