映画「国宝」のモデル坂東玉三郎とは?

坂東玉三郎さんは、映画『国宝』の主人公・立花喜久雄のモデルとして名前がよく挙がる人物です。
圧倒的な存在感を持つ女形で、実際に「人間国宝」にも選ばれているすごい方なんです。
映画『国宝』の主人公は、ただの架空の人物ではありません。
坂東玉三郎さんなど、実在する歌舞伎俳優の人生がベースになっていて、作品に深みを与えています。
まずは、その坂東玉三郎さんがどんな人物なのか、サクッと紹介していきますね。
坂東玉三郎のプロフィールまとめ【女形の美と気品の象徴】
坂東玉三郎さんは、1950年・東京生まれ。
意外かもしれませんが、歌舞伎の家に生まれたわけではないんです。
芸養子として坂東家に入り、そこから女形として頭角を現しました。
この時点で「努力でここまで行けるんだ」とちょっと励まされませんか?
元カフェ店員だった私も、店の片隅で動画を見て震えたタイプです(笑)
女形としての姿は、まさに“美の化身”。
立ってるだけで舞台の空気を変えるレベルで、動きや所作が芸術そのものなんです。
しかも玉三郎さんって、ただの「綺麗なお芝居上手」じゃないんですよ。
演出家としても一流で、海外の舞台やバレエともコラボしてるんです。
その探究心、ちょっと変態レベル(いい意味で)です。
個人的に「芸養子ってなに?」と初めて聞いたとき、カフェの休憩室でWikipedia開いたのを覚えてます(笑)
家柄じゃなくて、実力と精神力でのし上がった話って、なんか胸にきますよね。

舞台上では、動きの一つひとつが信じられないほど美しくて。
「これ人間なの?」って思っちゃうくらい、姿勢や所作に気品があってゾクッとしました。
元カフェ店員としては、あの所作、接客研修に取り入れたいくらいです。
ちなみに、坂東玉三郎さんは女形としてだけじゃなく、演出家としても天才肌。
海外とのコラボやバレエとの融合にも積極的で、守りに入らない姿勢がまたかっこいいんです。
人間国宝に選ばれるまでの道のりと功績とは?
坂東玉三郎さんが「人間国宝」に認定されたのは、2012年。
歌舞伎の女形としては史上5人目で、異例のスピードだったんです。
ただ、そこに至るまでは、当然ながら簡単じゃありません。
藝養子として厳しい稽古に明け暮れ、プレッシャーと向き合い続けた日々。
そんな日常があったからこそ、あの“品のある妖艶さ”が生まれたんでしょうね。
舞台だけじゃなく、映画『書かれた顔』や『東京蜃気楼』などでも女形の美学を映像に残しています。
私もコーヒー片手に観たんですけど、セリフのない一瞬の目線にゾワッと鳥肌立ちました。
玉三郎さんのすごさって、「型」だけじゃなく、「感情」まで表現できるところなんですよね。
だからこそ、歌舞伎ファンじゃない人にも響くんです。
あの美しさと存在感の裏には、きっと何百倍もの鍛錬があるんだろうなと。
カフェでバリスタやってたとき、ラテアートの練習に明け暮れた自分と一瞬重なった気がして(規模違いすぎですが)、妙に親近感が湧いたんですよね。
では、そんな玉三郎さんと映画『国宝』の主人公は、どれくらい似ているのでしょうか?
映画『国宝』の主人公・立花喜久雄と坂東玉三郎の共通点
映画『国宝』の主人公・立花喜久雄は、戦後の激動の中で歌舞伎界に飛び込み、
藝養子として名門に入り、女形としてトップにのぼりつめていく人物です。
立花喜久雄の人生って、まさに坂東玉三郎さんの人生をなぞってるようなんですよね。
藝養子として迎えられたこと、型にはまらない芸を追い求めたこと、
そして孤独や周囲との摩擦を抱えながらも芸にすべてを注いだ姿。
作品を読んで「これ、玉三郎さんの自伝か?」と思った人、きっと少なくないはず。
私も最初そうでした。
ただし、坂東玉三郎さん本人はもっとクールで、
実際には立花喜久雄ほどドラマチックに波乱万丈ではない部分もあります。
でも、“芸に人生を捧げた者”という点では、本当に重なるんです。
そしてその姿は、観る人すべての心に刺さります。
とはいえ、映画『国宝』のモデルは、玉三郎さん一人ではないという説もあるんです。
映画『国宝』は実話?モデルは坂東玉三郎だけじゃない!
映画『国宝』の原作を書いた吉田修一さんは、実際にインタビューでこう語っています。
「モデルは一人ではなく、複数の歌舞伎役者の人生を組み合わせた」と。
その中でもよく挙がるのが、六世中村歌右衛門さんです。
こちらも名女形として伝説的な存在で、厳しさと孤高さが印象的な人物でした。
立花喜久雄の「芸にすべてを捧げた人生」や「親子関係の複雑さ」などは、
六世中村歌右衛門さんの人生とも重なる部分があるんですね。
この“複数モデル説”を聞いて「なるほど」と納得しました。
確かに玉三郎さんだけの人生を描いたにしては、ちょっと激しすぎる部分もある(笑)
私が印象的だったのは、吉田修一さんが3年以上もかけて取材を重ねたという話。
楽屋まで潜入して空気を吸ってきたそうで、「どんだけ本気なの…!」って思わず声出ました。
それだけにリアリティのあるフィクション、という絶妙なバランスが生まれたわけですね。
さあ、そんな主人公を演じるのが、あの吉沢亮さん。
ここからは、吉沢亮さんがどんなふうにこの役に挑んでいるのか見ていきましょう!
吉沢亮が演じる立花喜久雄とは?難役に挑む覚悟
吉沢亮さんって、イケメン枠かと思いきや演技力がガチなんですよね。
『国宝』で演じる立花喜久雄は、役者人生でもかなり難しい役のはず。
だって、ただ女形を演じるだけじゃなくて、
“坂東玉三郎っぽさ”と“フィクションとしての立花喜久雄”を同時に演じないといけない。
これは正直、相当ハードル高いと思います。
本人もインタビューで「毎日が挑戦だった」と話していたとか。
気迫が違います。
現場のエピソードによると、実際に女形の動きを指導されながら、
日々ひたすら所作を研究していたそうです。
監督やスタッフからも「吉沢亮で良かった」という声が多くて、
やっぱり彼の真面目さと表現力の高さが信頼されてるんですね。
ファンとしては「どこまで寄せてくるのか」「吉沢亮流・女形がどう仕上がるのか」
もう楽しみで仕方ありません。